
BASTARDS!誌15号のアメコミ調で描かれたSLIPKNOTは、とてもカッコ良かったですね。
SLIPKNOTが受けた理由の一つに、マスクとつなぎで作られた見た目のキャッチーさという部分が結構大きいでしょう。KISSみたいで見た目のインパクトありまくりですし。
個人的にかぶってみたいのは(5)クレイグのトゲトゲマスクです。
あのとがりっぷりが最高。
さて、そのアイオワ出身の9人のごろつきによる待望のニューアルバム。
プロデューサーをロス・ロビンソンからリック・ルービンに変更して録音されたわけですが、この部分が聴く前に一番気になってました。
SLIPKNOTの音数が多くカオス状態のサウンドをヘヴィさもアグレッシブさも失わせずに、「メチャクチャうるさい、でも凄くキャッチー」という素晴らしい状態に仕上げているのはロス・ロビンソンの手腕によるところが大きいと思っていたましたから。
自分がSLIPKNOTの一番の魅力的に感じる部分はこの、「メチャクチャうるさい、でも凄くキャッチー」という部分だけに気にせずにはいられません。
結局その点に関しては全くの杞憂でした。SLIPKNOTの前述した魅力は全く損なわれることなく、このアルバムでも健在です。
まあ、リック・ルービンもそんじょそこらのプロデューサーじゃ無いわけですからね。
プロデューサー変更による前作との違いは、低音部の太さが増したところと、生々しさが増したといったところでしょうか。
とくにジョーイのバスドラの迫力がアップしてますね。
SLIPKNOTを見いだしたロス・ロビンソンと別れた理由には、このアルバムでバンドを次のステップに進めなければいけないという意識があってのことだと思います。
何らかの変化があるんだろうなという気持ちでこのアルバムを聴いたわけですが、そんなに大きな変化はありませんでした。変えるというより広げたという印象です。
アコギを導入したり、コリィのメロディアスな歌のパートが増えたりしてますが、基本的な部分は前作までのSLIPKNOTと大きく変化はありません。
一緒に歌えるキャッチーな曲あり、思わず暴れたくなるブルータルな曲ありの、SLIPKNOT流ヘヴィメタル満載に仕上がっています。
このアルバムでSLIPKNOTは、一過性ではない確固とした位置を音楽シーンに築く事になるんじゃないでしょうか。
それにしてもコリィのヴォーカルは本当に素晴らしいですね、メロディアスに歌っても激しく歌っても単語の一つ一つがはっきりと聞き取れるのが凄い。SLIPKNOTのキャッチーな部分の要でしょう。
歌への比重の高まった今作では、バラード好きというコリィの素養がでたバラード調の曲もあり楽曲の幅を広げています。
といっても、SLIPKNOT調のダークな味付けなんですけど。
ソロでいいので、GUNSのNovember Rainみたいなピアノとストリングスいっぱいのどバラードな曲もいつか聴いてみたいです。